6.戸建て住宅との相違10

マンションには戸建住宅とは違う独自の防災対策が必要になります。 

 

◎相違点1:大地震でも建物が倒壊する可能性は低い

昭和56年以降の建物はそう簡単には倒壊しません。内部の設備は被害を受けることになりますが、被災後も建物の中にいることができます。

 

相違点2:高層階の揺れは地上に比べ数倍の揺れになる

震度5弱の場合でも高層階では、震度6レベルの揺れになるそうです。阪神淡路大震災でも家具の下敷きになったり家電製品が飛んできて大怪我をした人が大勢いました。

 

相違点3:火事、閉じ込め、怪我人が出たら同じマンションの住民で助け合える

非常時の人命救助に関わる救助用の道具をマンションでは常備することができます。万が一の時には同じマンションの住民同士で助け合うことできます。

 

相違点4:被災時は自宅マンションで避難生活します

大地震が起こってライフラインが停止した場合、避難所に行けばなんとかなると思っていませんか。避難所にはマンション住民は入れないかもしれません。マンションでの避難生活に備えることが重要です。

 

◎相違点5:被災生活においてもマンション独自の生活ルールが必要です。

水と食糧の備蓄、簡易トイレ使用、ゴミの整理、情報収集など住民全体で決めておくべき課題がたくさんあります。災害時のルールを決めましょう。

 

相違点6:マンション住民の非常時の持ち出し品

大震災時に、建物の倒壊がなければあわてて逃げる必要はありませんが、いろいろなケースを想定して非常時の持ち出し品を備蓄します。また、通常出かける時も出先での被災を考えて必要なものを携帯します。

 

相違点7:マンションは住民以外の人が侵入しやすい

戸建と違ってマンションの建物への出入りは容易です。被災時には警戒が緩くなりますので、不審者の侵入には注意が必要となります。

 

相違点8:共有財産である建物の減災と復旧は重要

区分所有者の共有財産である建物をいかにして減災させ、もし損壊があったとしてもより早く復旧あるいは建て替えさせるかを考えておく必要があります。http://bit.ly/fC2y6R

 

相違点9:マンションでも災害対策本部を設けて災害初動を乗り切りましょう

管理組合の活動が災害時も役に立ちます。備えや被災時の対応を決めておくことをやっておくことです。

 

相違点10:地域との交流・調和はまず近隣のマンション同士の連帯、そこから地域貢献を 

戸建の住民に比べマンション住民は地域との交流が少ないといわれています。まず、近くのマンション同士の交流から始めましょう。また、マンションには集会所や敷地内に広いスペースがありますので、災害医療施設、ボランティアセンター、避難物資格納庫などへの提供を考えましょう。